国宝 大日如来坐像
二十代の天才仏師といわれる運慶が
刻んだとされる仏像。
檜の一木造に宿る密教の世界観、
端正な相好、精緻な宝冠が
国宝にふさわしい完成度で表現しています。
運慶の「原点」に出会えます。

台座内の墨書から、鎌倉新様式を切り開いた運慶の最初期の作と知れる記念碑的な仏像。
若々しい面相と体躯には、新時代の気風と青年運慶の想念が伝わってくるようです。
大日如来坐像
国宝
像高98.8cm
平安時代末期

大日如来は密教における根本仏。サンスクリット語のヴァイローチャナという名は「遍く光を照らす者」の意味をもち、如来でありながら、宝冠、瓔珞、臂釧、腕釧を身に着け、一種の王者の姿をとっています。 運慶の生年は不明ですが、造像は20歳代と推定されています。

【 銘文 】
運慶承安永元年(1175)十一月廿四日始之
給料物上品八丈絹肆拾参(四十三)疋也
已上御身料也
奉渡安元弐年丙申十月十九日
大仏師康慶
実弟子運慶(花押
